師走の仕事は殺人的で
オフィスで笑う余裕すらない
それでも無理してしまう彼を
半ば引きずるようにしてだけれど、連れてきてよかった

ふと、喧噪に混ざって 耳元で囁かれた
ありがとう、と彼の小さな声
聞き間違えかと思ったけれど
頬にかかった、彼の息が 不思議と随分熱かった

ねえ、願ってもいい?
来年も、二人でこうして
この街路樹を
手を繋いで歩こうね?
Write Up
作曲:HIBIKI イラスト:きゃめる テキスト:MIKI
「手を繋いで」

見上げると、満天の夜空
そしてその下に、灯りを灯したビル
さらにその下には、夢色にライトアップされた
色とりどりの街路樹

昼間の風景とはうってかわった
師走の夜の町並みは
オフィス街とは思えない
透き通った極彩色

私は彼の腕に捕まって
白い息を吐きながら
そんな光のシャワーを身体中に浴びて
光を優しく反射する石畳をのんびり歩いた

彼の横顔を見上げると きっと私と同じ表情
仕事で眉間に皺寄せて 毎日ぎすぎす過ごした彼が
光のシャワーを見つめ 口には笑みさえこぼれてる
そんな彼を顔を見つめ つい私も顔が綻ぶ
Photo material:風のおひるね
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